日本統治時代に、サトウキビの生産が全土で盛んにおこなれていました。サトウキビを運ぶための鉄道や製糖するための巨大な工場が多額の資本を投入して各地に建設され、台湾を代表する輸出産品となっていました。

P1012074.jpg

その工場の一つとして整備されたのが、今回ご紹介する高雄の「糖業博物館」です。工場跡は、過度に手が入らずそのままの形で保存、観光化されています。(日本人の感覚でいうと、ほったらかしに近いです。「ちょっと危険じゃない!」と突っ込みたくなるほどボロボロの部分もあります。)

もともとは、日本統治時代に三井財閥を中心に日本の財界が設立した台湾製糖株式会社がつくった製糖工場(糖廠)で、1902年に操業を開始しました。戦後は、中華民国政府が設立した台湾糖業公司が、1999年まで操業していました。
(台湾製糖株式会社、台湾糖業公司はどちらも略称が「台糖」でまぎらわしいですが、別会社です。)

廃墟に興味はあるけれども、勝手に侵入する勇気はない、という方
そんな人どれだけいるのかは定かではないですが(^_^;)
にオススメです。入場料も太っ腹な無料です。

高雄、新左営から昌運に乗って、北部の工業地帯を超えた橋頭糖廠駅にあります。
駅からはかつてサトウキビを運んだ鉄道(便宜をはかって旅客も運んでいた。)が観光用として残されており、工場まで往時を偲びながら鉄道の旅を楽しむことができます。

駅から工場とは反対側、南側に5分ほど歩くと、太平洋戦争時に整備されたレンガ造りの防空壕が残されています。道すがらに、日本式の家屋(たぶん工場の社宅ではないかと、、)がリニューアルされて芸術フォーラムや飲食店として再活用されていますので、それらを眺めながら寄り道してはいかがでしょうか。

DSC_0296.jpg

DSC_0295.jpg

観光鉄道を使わない場合、工場には駅から北側へ歩いていきます。途中には、工場時代の購買がお土産屋さんと軽食を提供する施設として現役で使用されています。工場の中にも似た施設はあるのですが、こちらの方が大きく品揃えがいいです。高雄らしいものが比較的リーズナブルな値段で販売されています。休日に訪問すると、台湾の人たちで混雑しており、人気のほどがうかがえました。

P1012063.jpg

さらに歩くと、日本家屋が見えてきます。これは、工場長の官舎らしいです。
向かいには副工場長の官舎もあり、以前はボロボロのまま放置されていましたが、2014年12月に訪問したところ整備のための工事が入っていました。

DSC_0299.jpg

工場長の官舎から道を横に折れていき南洋らしい植物が生い茂る気持ちのよい、構内をしばし歩いて行くと奥には、お茶の売店があります。茶葉のお土産が並んでおり、メインは現地の中国茶ですが、中にはなぜか日本と同じ仕様の日東紅茶が紛れていました。なぜ??

すぐに飲めるお茶も販売しているので、喉を潤すのに最適です。
この施設も前に訪問した時はなかったと思うので、最近できたばかりだと思います。全体的に工事が入っており、施設の整備をすすめている印象を受けました。

さらに進んでいくと、購買部を転用した売店が見えてきます。ここで必ずチェックしていただきたいのが台糖製のアイスキャンデーです。わずか12元(40円ぐらい)〜で、コーラ味、パイナップル味など10種類ぐらいの様々な味のフレーバーがあります。

工場が操業していた時代も暑い中で働く従業員に愛された伝統のアイスです。気軽に食べられる小ぶりなサイズが嬉しいです!私はミルク味を選びました。ここまでオススメしておいてなんですが、あんまりしゃりしゃりしたアイスは好きじゃないのです。でも、ここで購入したアイスは普通のアイスキャンデーよりもコクがあって、かつ普通のアイスクリームよりはさっぱりという絶妙なバランスでおいしかったです。

(続く)
次回は、工場内と製糖鉄道の施設をご紹介します。

関連記事
自然に負けた建築物”台南・安平樹屋”
伝統的な建築が残る安平老街と台湾最古の要塞、安平古堡
日本統治時代の駅舎が残る、台中、台南、高雄駅
台南孔子廟と周りの日本統治時代の建築物
台湾の歴史の原点「台南市」の魅力!


コメント

    コメントの投稿

    (コメントの編集・削除時に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)


    トラックバック

    Trackback URL
    Trackbacks


    最新記事(古い順)